1ヶ月

2011年4月13日 01:37

こんばんは。くすばしです。


震災経験を書くと言っておきながら、未だ書けずにいたりします...。

わっ、忘れてたわけじゃありません!


明日、4月11日で、あの地震発生から1ヶ月が経ちます。

震災経験の記事を書く約束をして、

初めのほうは頭と心の整理がつかなくてうまくまとめられず、

今は正直、思い出したくない気持ちが日に日に増していたりします。

なのでかわりに、というか当時の経験より先に

震災があって1ヶ月経つ今の気持ちを記事にしたいと思います。

何から話せば良いのかわかりませんが、ぼちぼち書いていくので

多分まとまってませんがお時間と気力ある方はどうかお付き合いください。



いつもと何も変わらず、バイト前に昼寝をしていた3月11日のことです。

「大きな揺れに警戒してください」との、地震予報のエリアメールで目が覚め

数秒後には、大きく、揺れ始めました。


「当たり前」の「日常」が、崩壊する瞬間でした。


本来ならこの後いつも通りバイトに行き、

バイト終わりには仲間とご飯や飲みに行って帰って寝る

いつものコースが待っているはずでした。


この日から約5日、福島にいましたが(詳しくは後に記事上げます)、

さまざまな苦難とトラブルを乗り越え、なんとか地元・愛媛県今治市にたどり着きました。


愛媛に帰った次の日には『募金次郎』のブログを通じてナカシマさんに連絡をとり、

その次の日からは募金活動に参加させて頂くようになりました。

そして、今に至ります。

あの震災の日から、私は、学生生活もアルバイトも、

全ての日常が止まってしまいました。

なので時間だけはありました。

この1ヶ月は、そのぽっかり空いた時間のほとんどをここでの支援活動に使ったので

必然的に濃い活動をさせて頂くことが出来ました。


ただ、その分、知らず知らずのうちに不安や苦悩も募っていました。


初めのうちは、何も考えず、ただひたすら復興のために動き回っていました。

まだ福島に残っている友人や、自分自身が福島に戻るために出来ることを探るため、

次の日、次の瞬間にはどうなるかわからない状況を経験したからこそ

歩みを止めるわけにはいかず、ただがむしゃらに進んでいました。

今考えると、多分、何かをしていないといろいろ考えてしまって

比較的安全な所へ帰って来てしまった自分の、まだ福島に残っている知人達への罪悪感と

不安に押し潰されそうだった自分を守るためだったような気もします。


そんなこんなで約1ヶ月経ち、

松山でも信頼出来る人が増えてきて、

息抜きにと活動終わりにお酒をたしなむ余裕(?)も出来てきました。

いや、余裕はないと思います。

張り詰めた糸が切れてしまわないようにと、

少しずつ心を開けるようになった仲間と

楽しい一時を過ごすことで

発散させているだけに過ぎないのかもしれません。

でも、それでも良いのです。

傷が癒えることがないのなら、一時しのぎであろうと、

そのような場があるだけでも私は幸せ者だと思います。

なぜなら、未だ東北で避難所生活を強いられている人々や

故郷を離れ慣れない土地や人に囲まれて過ごさなければならない人達にとって

悲しみや不安を発散させるだけの場、心のケアまでしてくれる人々に

出会えていない人達もたくさんいるからです。

松山という慣れない土地であっても、素敵な人達に出会えた私はまだ幸せ者です。

(松山での活動も、自分が選んだことなので仕方ないことです。)


しかし、そのように「まだ」マシな生活をしている私でも

日に日に不安や苦悩、ストレスは溜まる一方です。

私以上に苦しい状況の人達は、どれだけ辛い思いをしているのか...想像を絶します。

私は福島大学の学生です。

私の日常は、福島にあります。

学生生活も、アルバイトも、毎日毎日飽きもせずばか騒ぎする友達も、

小さなことや大きなことで悩んだり、将来や恋愛について語ったり、

だらだら漫画読んだり洗濯したり買い物したり料理したり掃除しなきゃと言ってしなかったり

そんな「普通」の生活が、今、とても恋しいです。

福島に、帰りたいです。

もし原発の被害がこれ以上拡がるなら、

福島に帰ることすら叶わないかもしれません。

ほとんど身1つで出てきて、すぐ帰る、絶対帰ると思って

思い出の品や大切な物をたくさん福島の部屋に置いてきました。

私が福島を出た時はまだ断水中だったので、

蛇口を捻りっぱなしで出てきたかもしれない、なんて不安もあったりします。


先日、ある方に「今、楽しい?」と聞かれました。

答えは、ノーです。

「じゃあ、どうやったらくすばしさんは楽しくなれる?」

と聞かれました。私は、

どんなに元に戻るため努力して、頑張って活動したとしても、

その活動の中でも苦悩は出てくるし、

何より先が見えない生活が続く限り、不安は常について回るので

生活が安定するか元の生活に戻れる目処が立つまでは心から楽しくなることはありません。

と答えました。

涙をこらえながら、なんとか絞り出した答えです。

しかしこの時やっと、漠然とした不安の輪郭が見えてきた気がしました。

と同時に、1つの目標を再確認しました。

やはり私の当面の目標は、「日常に戻ること」です。

私が在籍する福島大学は、現在、5月12日に授業が開始される予定です。

これも、当初の4月上旬、そして4月下旬から延びてからの予定です。

私は愛媛大学に単位互換で半期ほど通う話もありますが、

そうすると福島に戻れる日はさらに後に延びてしまいます。

辛いですが、安全を考えると仕方のないことではあります。


最近は、就活生の方々と接する機会も多く

とても忙しそうで大変だな、と思いますが

ある意味、うらやましくも思ってしまいます。

(就活生の方々からすればそんなこと言われたらイラッとしてしまうかもしれませんが...すみません。)

なぜならそれは、当たり前の学生生活が過ごせている証拠だからです。

大変だなと思う一方、この大切な人達が

これから災害などという大きなことに見舞われず

忙しい日々を乗り越えられるよう願うばかりです。

ちょっぴりうらやましいとか思いながら。


そんな就活生のある方(など)から

この支援活動が忙しい生活からの現実逃避の場になっているという話もお聞きしたりしました。


一方私の場合、この支援活動自体が向き合いたくもない

でも向き合わなければならない現実の象徴なのです。

何度、あの震災の日からの全ての出来事が夢であったら良いかと思ったかわかりません。

でも、これは現実で、目を逸らすわけにもいかない。

完全な逃げ場なんて無いから、動かなければいけない。

最近はそんなことを考えてしまいながら活動していました。


それぞれ立場も違うので、この活動の場が個人によってどのように違うかなんて

1人1人、違って良いのです。

むしろ、それが当たり前で、

そうでなければならないとさえ思います。

ただ、私の意見として、この活動を通じて

愛媛を拠点に置く参加者の皆さんが、来る南海大地震に備えて

身につけるべき知識や情報、ノウハウを得てくだされば幸いだと思っています。

何も、東北の復興が1番の目的で無くても良いと思います。

東北の復興という1つの目標を利用して、それぞれ個人のため

得るべき何かを少しでも得て欲しいと思っています。

東北出身だとか、知り合いが東北にいるとかいう一部の人を除くと、

全く縁のない人にとっては東北の震災なんて、所詮は他人事です。

これは約1ヶ月活動していく中で感じた、私なりの結論です。

私自身も、自分が東北に住んでいなければここまで深く活動していませんでした。

ただ、私も愛媛県出身で、南海大地震が来たら

また大切な人が傷つく恐れがあります。

この活動で知り合った仲間もそうです。

なので、その大切な人達やその人達を取り巻く環境や人々が

来る南海大地震でつく傷が少しでも浅くなるように

今のうちに、知れることは知って、備えれるだけ備えてほしいのです。

私は被害者面をすることも同情されることも大嫌いな類いの人間です。

でも敢えてこのような記事を書くのは、可哀想だね、などと思われる為ではなく、

このブログの読者の多数を占めるであろう私と同じ学生が

震災によってどのような経験をし、何を考え、

日常がどのように変わってしまったのかなどを知ることによって

明日は我が身という気持ちでそれぞれの生活を守るための

1つの情報となれば、という気持ちで書きました。

私の先輩に、阪神淡路大震災を経験された方がいます。

その方の経験による情報発信に、今回、とてもお世話になったので

私も経験を活かしたいと思いました。


今回の震災がこのような大きな被害を伴った原因は、津波です。

原発も、津波があったから被害を受けました。

愛媛県はあそこまで大きな津波は来ないかもしれません。

しかし、普段から津波に対する意識が強く、

津波対策のノウハウがあった東北沿岸でも、この有り様です。

想定以上は、有り得るのです。

本当にこのまま、他人事で良いのでしょうか?

愛媛はあそこまでの津波はないから、本当に大丈夫なのでしょうか?

東北のほうは、津波の規模を考えるとこれでも助かった方らしいです。

それは、津波が来たら家族知人含め人に構わずバラバラに散らばって1人で逃げろ、

車に乗っている人は降りる、

とにかく高いところに行く、物に掴まるなど

予備知識による咄嗟の判断があったからです。

普段から知っている、関心を持っているのとそうでないのは

生死を分けることすらあります。

この支援活動の場が、少しでも皆さんの糧になって頂ければ嬉しく思います。




かなり長くなりましたが、これが震災から1ヶ月経った

一学生の現在の気持ちです。

あの地震から、毎日余震が続く中私はたった5日いただけで気が狂いそうだったのに

先日も震度6クラスの余震があったそうです。

復興も、まだまだ先だと言います。

現地の方の気持ちが想像しやすい分、つらい時もありますが

私は私の出来ることをしていくことでこの震災と向き合っていきます。

この記事を読んでくださった皆さんにとって、

何か1つでも、少しでも、自分のこととして考える材料となれれば幸いです。



拙い文章で、まとまりもなく申し訳ありません。

最後になりましたが、勝手にこの場をお借りして(申し訳ありません)発信した

長く下手くそな文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

寄付を受け付けている主な団体

日本赤十字社

  • ゆうちょ銀行00140・8・507 「日本赤十字社 東北関東大震災義援金」
    通信欄に氏名、住所、電話番号を明記

NPO法人「日本災害救援ボランティアネットワーク」

  • 三井住友銀行西宮支店 (普) 7022161
  • ゆうちょ銀行00900・5・29560 「NVNAD国内支援口」

中央共同募金会

  • りそな銀行東京公務部 (普) 0036576 「社会福祉法人中央共同募金会」
  • 三井住友銀行東京公務部 (普) 0155400 「社会福祉法人中央共同募金会 災害口」
  • 三菱東京UFJ銀行本店 (普) 0031265 「社会福祉法人中央共同募金会」
  • ゆうちょ銀行00170・6・518 「中央共同募金会 東北関東大震災義援金」

NPO法人「アドラ・ジャパン」

  • 三菱東京UFJ銀行表参道支店 (普) 1956381 「トクヒ)アドラジャパン」
  • ゆうちょ銀行00290・2・34169 「(特活)ADRA Japan」
    通信欄に「東北地震」または「緊急」と明記
    ADRA Japanサイト よりクレジットカードでの寄付を受付

日本財団


認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」

  • 三井住友銀行桜町支店 (普) 6723184
  • ゆうちょ銀行00160・3・179641
    通信欄に「東北地方太平洋沖地震支援」と明記
    ピースウィンズ・ジャパンサイトからクレジットカード決済もできる

認定NPO法人「難民を助ける会」

  • ゆうちょ銀行00100・9・600 「難民を助ける会」
    通信欄に「太平洋沖地震」と明記

NPO法人「AMDA」

  • 楽天銀行ロック支店 (普) 7002547
  • 中国銀行奉還町支店 (普) 2070291
  • ゆうちょ銀行01250・2・40709
    通信欄に「131」または「東北地方太平洋沖地震」と明記
    ※口座名はいずれも「特定非営利活動法人アムダ」

認定NPO法人「ジェン」

  • 郵便振替口座 00170-2-538657「JEN」
    通信欄に「東北地方太平洋沖地震」と明記してください。
    また、領収書を必要とされない場合は、「領収書不要」とお書き添えいただければ幸いです。
  • 三菱東京UFJ銀行大久保支店(普通)1081322「特定非営利活動法人 JEN」
  • 公式ホームページよりクレジットカードでの寄付も受付

 

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